禁煙治療について

タバコは生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)による動脈硬化症を進行させ、これが原因で命に関わる重い病気にかかってしまうことがあります。しかもその危険は、自分の吸ったタバコの煙を吸い込む家族にもおそいかかります。

タバコは、「百害あって一利なし」です。
わかっているのに、なぜやめられないのでしょう?

それは、ニコチン依存症という病気だから。意志の弱さのせいではなかったのです。

今では、保険が適応され、医療機関での治療ができるようになりました。
さあ、禁煙治療を始めましょう!!来院をお待ちしております。

禁煙治療に健康保険等を適用するために

禁煙治療に健康保険等を適用するために必要なことは以下のとおりです。これに当てはまらない場合は、自由診療の対象となります。①前回の治療の初回診療日から1年経過していること。過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方の場合、前回の治療の初回診察日から1年経過しないうちは、自由診療となります。過去に禁煙治療を行ったけれどまた吸ってしまった方、1年経てば、再チャレンジできますよ。②健康保険等が適用される「禁煙治療を受けるための要件」(下記4項目)を満たしていること。

  • ニコチン依存症を診断するテストで5点以上。最終的なニコチン依存症の診断は医師が行います。
  • 1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数=200以上
  • 1ヵ月以内に禁煙を始めたいと思っている
  • 禁煙治療を受けることに文書で同意している
    (問診票などに、日付や自分の氏名を書きます。)

上記の項目をクリアしている方は、禁煙治療を保険適用で受けることができます。

なぜ禁煙?

ここで、「将来的には禁煙しようと思っているけど、今すぐっていうのはちょっと・・・」と考えているあなたへ、なぜ禁煙したほうがよいのか?タバコの害について、すこし説明いたしましょう!

禁煙外来の治療の流れ

健康保険等を使った禁煙治療のスケジュール

※患者様の症状により異なる場合があります。患者様のスケジュールに合わせた治療方法をご提案させて頂きます。

禁煙外来では、身体・精神的なサポートをさせていただき、無理なく禁煙できるように導きます。まずはお気軽にご相談ください。

初回診察

1 ニコチン依存症かどうかチェック!

ニコチン依存症のチェックをして、保険診療を受けられるかどうか確認します。

2 一酸化炭素濃度の測定

あなたの息に一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)がどれくらい含まれているか、確認します。

3 「禁煙開始日」を決定し、禁煙宣言

お医者さんと相談しながら、あなたの禁煙開始日を決定し、「禁煙宣言書」にサインします。

4 禁煙経験の確認とアドバイス

あなたの健康状態やこれまでの喫煙・禁煙歴をお医者さんと確認します。ニコチン切れ症状の対処法など、あなたに合ったアドバイスをもらうこともできます。

5 禁煙補助薬の選択

禁煙補助薬の特徴と使い方の説明を受けて、あなたに合った薬を選びます。

2回目以降

1 一酸化炭素濃度の測定

あなたの息に一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)がどれくらい含まれているか、確認します。

2 禁煙状況の確認

もし、吸ってしまっても正直にお話し下さい。恥ずかしいことではありません。私たちは、あなたを禁煙成功の道へ導くパートナーです。
なぜ吸ってしまったのか、どうすればよかったのか、禁煙補助薬はあなたに合っているのか、再び吸ってしまわないための予防策はないか、など一緒に考えていきましょう。それが治療なのです。

禁煙に成功している方も、吸いたくなったのはどんな時か、それにどう対応したことがよかったのか、今後考えられるリスクはあるか、禁煙補助薬は合っているか、禁煙を続けてのメリットなど、お話を聞かせてください。成功を持続させましょう。